ムスリム学びブログ

インドネシア人と結婚したムスリムの日々の学びの記録

人に相談するのは悪いこと?

家庭はドラマや小説のようにロマンチックなことばかりではありません。どの家庭にも必ず試練はあります。旦那さんは奥さんの料理がおいしかったり、きちんと掃除ができていればいいのですが、気に入らないことがあると文句を言ったり、罵ったり、傷つけたりすることがあります。お互いに話を聞かなくなり、現実を受け入れたくない気持ちから家の外で話を聞いてくれる人を探すようになります。小さなことが大きな問題に発展し、ついには不倫に至るケースもあります。

 

預言者様(彼に平安と祝福あれ)は奥さんの料理が少し辛かった時、怒ったりすることなく、冗談めかして「いつもと味が違うね。スブハーナッラー。食べたことがない味を試してみるよ」と言って微笑まれたそうです。笑顔が出れば和みますね。大きな問題に発展することはありません。

 

家庭の外に相談相手を求める人達のなかで、夫が妻の汚点、妻が夫の汚点を他人に話す人は、アッラーが最もお嫌いになる人です。なぜなら、夫婦はお互いの欠点を誰よりもよく知っており、それを他人に話すことによって見方が変わり、言われた本人が恥ずかしい思いをすることになるからです。

 

イスラムでは相談することを禁じてはいません。ただ、ふさわしい人に話す必要があります。両親でも、家族でも、近所の人でも、先生でもいいのですが、政治の話は政治家に、建築家の話は建築家にするのと同じで、悩みはその相談事を聞く能力のある人に話します。聞く側も相談者の汚点を他人に話さない、刺激的な言葉を使わないなどの配慮を忘れてはいけません。

 

データによると、身の回りで問題が発生した場合、まずソーシャルメディアに流す人が多いそうですので要注意ですね。対照的に預言者様(彼に平安と祝福あれ)のエピソードはほっこりさせられます。このようでありたいものです。アッラーよ、どうか私達を悪口や陰口から遠ざけてください。そして相手の良い面を見ていくことができるようにしてください。