ムスリム学びブログ

インドネシア人と結婚したムスリムの日々の学びの記録

イスラムの禁忌は軽いものでも危険?

イスラムでいう禁忌は小さなものと大きなものの2種類に分かれます。大きなものは、たとえば偶像を崇拝するなど、アッラーとほかのものを並べて崇拝する行為をいい、イバーダ(崇拝行為)が全く受け入れられない状態となるものです。小さなものはイバーダが無効になるわけではありませんが、アッラーからの報奨は少なくなります。

 

今回、Kalam Hatiの番組でお母さんと3人姉妹の4ペア合同結婚式についての話題が紹介されました。その家族は、お母さんと、3人姉妹のうち2人が結婚式を挙げたいけれども、偶数にしないといけないから、相手がまだいない末娘の結婚相手を探してきて4ペアで合同結婚式を挙げたのです。

 

先生は、上の家族がアッラーのご命令で行ったのではなく、伝統的な禁忌に基づいて行ったことに懸念を示されました。結婚はスンナ*であり、敬虔なムスリムにとって城壁のようなものです。

 

預言者様(彼に平安と祝福あれ)は私達ムスリムアッラーを信じなくなること、信仰心が弱くなることを大いに懸念しておられました。信仰心が弱いとお祈りやドゥアー(アッラーへの祈願)をしなくなったり、アッラーとの約束を軽視するようになったりします。信仰心は善行をする基礎になります。これによって問題解決や結婚、人生全体に関するアッラーの正しい導きが得られます。

 

小さな禁忌は夜の蟻のように見えないものなので注意しなければなりません。私達は褒められたり、敬虔なムスリムとして人から見られたりすることを好みます。このような気持ちに気付いたら小さな禁忌ではないか疑ってみる必要があります。アッラーよ、私達が犯した罪をお許しください。また、気付かずに犯してしまった罪をお許しください。小さな禁忌から私達を遠ざけてください。

 

*預言者様(彼に平安と祝福あれ)の慣行でムスリムが行うべき行為