ムスリム学びブログ

インドネシア人と結婚したムスリムの日々の学びの記録

イスラムの禁忌(続)

小さな禁忌について前回の続きです。占いについては先日の記事で禁止されていると書きましたが、占い師に占ってもらった場合、その結果を信じても信じなくても、40日間お祈りがアッラーに受け入れてもらえなくなるので要注意です。明日起きることや将来のこと、家族がどうなるかについてご存知なのはアッラーだけです。占い師ではありません。占いは小さな煙に近づく行為です。一方、天気予報は罪にはなりません。天気予報は事実やデータに基づいているからです。

 

占いはテレビやインターネットの世界に溢れています。私達ムスリムは自分自身を守るだけでなく、信仰を守っていかなければなりません。信仰を守ることは現世も来世も守ることにつながります。私達は占い、事実、データなどの人間の言葉に従って生きているのではなく、アッラーの僕として、アッラーのご命令に従って生きています。

 

預言者様(彼に平安と祝福あれ)は以下のようにドゥアーしています。

アッラーよ。私達が自覚している罪の行いからあなたの保護を求めます。そして私達が知らないうちに犯している罪をお許しください」

 

また、視聴者から妊娠3ヵ月の女性がお腹の中の胎児を家族や親戚に公表するのは禁忌にあたるのかという質問がありました。おそらく伝統的な慣習で禁忌とされているので質問されたのでしょう。先生は家族や親戚、イスラム教の先生らに公表しても良く、むしろその方が良いとおっしゃいました。胎児は妊娠7ヵ月ではすでに魂があり、4ヵ月でアッラーにより魂が吹き込まれ、運命、死、結婚、リズキ(糧)が定められます。妊娠3ヵ月の状態は外からは分かりづらいけれども、現在の医療技術で形があることが分かっています。要するに同じということです。

 

家族や親戚を呼んでお祝いをし、アッラーからの恩恵を喜び、感謝すればさらに恩恵がやってきます。ただしイバーダ(崇拝行為)のニーヤ(意図)で行うことが重要です。たとえば、道に釘が刺さっていて、人が通ると危ないからと抜いてあげる行為は小さな善行でもイバーダのニーヤで行うことによって大きな報奨が得られます。逆に大きな善行をしたつもりでもイバーダのニーヤで行っていなければ報奨は少なくなります。私達は無駄にしないようにしなければなりません。

 

占いを見てもらうだけで40日間お祈りが受け入れないなんて相当重い罪ですね。ニーヤすることを忘れるのも相当もったいないことです。何かする前には必ず「ビスミッラー」と言うべきですね。アッラーよ、どうか私達を占いや禁忌から遠ざけてください。