ムスリム学びブログ

インドネシア人と結婚したムスリムの日々の学びの記録

富士山を訪ねて

週末に家族で富士山方面に1泊旅行に行ってきました。夕方に目的地の忠霊塔に着いて、日没後のライトアップまで滞在しましたが、天気はアルハムドゥリッラー、良好ではっきりと雄大な富士山の姿を拝むことができました。最近2回ほどこちら方面に出かけたことがあるのですが、いずれもあいにくの曇天で富士山の姿がほとんど見えなかったので、今回見ることができて感慨もひとしおでした。

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 夜は河口湖周辺の宿で1泊し、翌朝朝食を済ませた後、(中1の息子は寒いだの眠いだの言うので)夫と二人で散歩に出掛けました。この日の天気もアルハムドゥリッラー、快晴でこれまで見えなかったのが嘘のよう。堂々たる富士山がしっかり、くっきり、はっきり、眼前にそびえていたのでした。湖面に映る富士山、樹々の紅葉、空気の清々しさ。最高の朝散歩となりました。アルハムドゥリッラー。美しい景色に心が洗われる思いがしました。やはり時にはこういう時間を持ちたいものですね。

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宿を出て私達は「西湖いやしの里根場」に向かいました。ここは茅葺き屋根が並んでいた集落でしたが、昭和41年の台風災害で壊滅的な被害を受け、その後再建されて「西湖いやしの里根場」として甦った観光地です。茅葺き集落の中には食事処、地場産品の販売、伝統工芸品の展示があり、富士山を背景に「日本のふるさと」を楽しむことができます。

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ここの入り口前にはなんとハラールの食事処もあり、うどんやそばのほか、焼き肉定食のような肉系のお料理もあります。しかもお店の人たちが何ともムスリムに対してフレンドリーで、「これはハラールだよ」などと教えてくださり、お店の中には礼拝する場所も設置されています。お土産屋さんにはインドネシア語の表記もありました。ムスリム観光客の皆さま、ここはお勧めです。

 

根場を後にした私達は富士山5合目を目指して「すばるライン」へ。標高が高くなるにつれて天気もそれまでのような青空ではなくなり、雲が出てきました。それでも紅葉に色づく樹々の間から時折見える富士山の姿にわくわくする私達。動画を撮りながら、1合目、2合目、3合目、4合目、そしてついに5合目に到着しました。標高約2300メートルから見下ろす景色は何とも神秘的で少し殺伐とした原野と湖が広がっていました。そしてとても寒かった。それなのになぜかアイスクリームを食べた私。その後に起こることを知っていたら絶対に食べなかったでしょう。確かに寒かったけどその時は平気でした。(続く)