ムスリム学びブログ

インドネシア人と結婚したムスリムの日々の学びの記録

ズィクルは心の栄養(続編)

前回のズィクルのお話の続きです。

 

前回書いたように、ズィクルは言葉だけではありません。アッラーのことを思い出して実行するのが大前提ですが、イバーダしたり、家族を守るために仕事に行ったり、子供の面倒をみたり、火山が噴火するのを見たり、道の障害物を取り除いたりする行為はすべてズィクルになります。また、ズィクルはいつ行っても構いません。

 

ではプレッシャーを感じて心が落ち着かないときはどのようにズィクルすればよいか。アッラーは、アッラーとのつながりを常に維持している者は心が平安になれることを保証してくださっています。心が落ち着かないということはその人はズィクルに集中できていないということになります。技術が進歩した現在、あらゆる物事が迅速かつ簡単にできるために集中できない人が増えています。このような場合でも、アッラーは私達にご慈悲をかけてくださいます。たとえば、自然災害が起きたときに私達はアッラーのことを思い出すことができます。

 

プレッシャーを感じるとストレスになるので、アッラーとのつながりを強化する必要があります。心に活力を取り戻すためにたくさんズィクルすることです。アッラーとのつながりが弱いとシャイターン(悪魔)がやって来ます。シャイターンを追い払うには断食するとよいです。

 

以上をまとめると、ズィクルとはアッラーを呼ぶことによって私達の眠っている心を呼び起こし、アッラーとのつながりを保ち、心を平安にしてくれるもので、いつでもどこでも簡単にできるもの、ということです。そして言葉だけでなく、アッラーのことを思い出すあらゆるイバーダがズィクルになります。自然災害の発生も意味のあることであり、アッラーのされることに無意味なことはひとつもありません。私達はいつもアッラーをズィクルして心の平安を保ちたいものです。インシャッラー。

 

(Kompas TV、Kalam Hati、ラシード先生)