ムスリム学びブログ

インドネシア人と結婚したムスリムの日々の学びの記録

イマン(信仰心)の揺れ

イスラムでは信仰心のことをイマンといいます。イマンは人生という長い時間の中で強くなったり弱くなったりします。イマンが常に強い状態を保つにはどのようにすればよいでしょうか。

 

イマンがあるというのは心からイスラムを信仰し、口頭でそれを表現し、毎日の生活の中でイバーダ(崇拝行為)が実行できている状態です。口ではイスラム教と言っておきながらイバーダを実行していなければイマンがある状態とは言えず、心でイスラムを信じていてもイバーダを実行していなければイマンがあっても弱い状態です。イマンがある人でも偽善者はアッラーからの恩恵が来ません。

 

マライカ(天使)のイマンは強くなったり弱くなったりすることがありません。過去の預言者様達のイマンは強くなる一方で弱くなることはありませんでした。一方、私達のイマンは強くなったり弱くなったりします。イスラム教の先生でも10上がったとしても100下がることもあるそうです。ですから私達はイマンが弱くなっていないか常に注意する必要があります。イマンは礼拝、クルアーン読み、敬虔なムスリムとの付き合いなどのイバーダを通じて高めることができます。

 

イマンが高い人は、心が落ち着いている、正しく考える、イバーダが容易に実行できる、美しい言葉を使う、今の自分の状態に満足している、感謝の念を抱いている、忍耐強い、アッラーにすべてを任せるなどの特徴があります。反対に、他人を傷つけ、礼拝や断食をしたがらず、忍耐することができない人のイマンは落ち込んでいます。

 

私達がイマンを保ち、さらに強くなるようにするには、この世での私達の人生がほんの短い間であり、死後に永遠の来世が待っていると確信すること、そして来世での生活を良いものにするためにこの現世でできるだけ努力することが重要です。私達にはいつか必ず死が訪れます。マライカは私達が生きている間に約73回やって来て命を奪う準備をしています。死の瞬間に悪行を行っていたらどうでしょうか。多くの人がこのことを理解しておらず軽視しがちです。

 

イマンは私達が天国に入るためのチケットです。この世での生活の基盤です。この世でどんなに成功してもイマンがなければ来世では何の意味もありません。アッラーよ、どうか私達のイマンが弱くなることなく、さらに強くなるようにしてください。

 

(Kompas TV、Kalam Hati、ソルメド先生の講話より)