ムスリム学びブログ

インドネシア人と結婚したムスリムの日々の学びの記録

アウトプット大全

今日は私が最近読んだ精神科医の樺沢紫苑氏著「アウトプット大全」について書いてみたいと思います。この本はベストセラーですし、樺沢先生はYou Tube動画を多数アップロードされていたり、講演会を数多く実施されていたりと多方面にわたって活躍されていますのでご存知の方も多いでしょう。この本にはアウトプットの定義、アウトプットがもたらす自己成長のメカニズム、効果的なアウトプットの具体的方法について、一般の人に分かりやすい言葉で詳しく書かれています。科学的な根拠に基づいた説明なので納得できますし、イラストも多数盛り込まれていて読みやすいです。

 

インプットが「読む」、「聞く」のに対してアウトプットは「話す」、「書く」、「行動する」ことであり、インプットが意味記憶で忘れやすいものであるのに対して、アウトプットは運動性記憶で記憶に残りやすいもので、これが自己成長につながると書かれています。アウトプットとインプットの比率は7:3でセットにして繰り返し行うと螺旋階段のように自己成長していけるそうです。

 

私はこの本を読む前はネット上に書き込んだりすると炎上しないかという不安もあり、敢えて情報発信してこなかったのですが、この本に他人に「読まれる」という緊張感が集中力を高め、さらに良い文章を書こうとするようになると書かれていたので、ブログを立ち上げてこれからは積極的に情報発信してみたくなりました。まだブログを書き始めて間もないですが、今後、文章力を高めてブログの内容をさらに充実させていく楽しみができました。

 

目標の設定方法についても書かれており、私はこれまで漠然とした目標しか立てていなかったのですが、この本に高すぎる目標ではモチベーションを上げる脳内物質ドーパミンが分泌されないので、大きな目標を小さな目標に分割し、「実現不可能な目標」から「実現可能な目標」にするのが良いと書かれていました。目標は「ちょい難」くらいに設定するのが良いそうです。私も小さな目標を設定してみようと、とりあえず年末までの目標を立ててみましたが、具体的になったことにより達成できそうな気がして、やる気が出るように感じます。達成できた時のためにご褒美を用意しておくとさらにやる気がでるそうなので、ご褒美にありつけるのを楽しみに頑張ろうと思います。

 

この本では脳内物質(神経伝達物質)の作用と分泌についてとても分かりやすく説明されており、難しい学術書に拒否反応を起こしてしまう人にも理解しやすく書かれているのでおすすめです。私もこの本を読んでもっと脳内物質に関する知識を深めたいと思い、樺沢先生の「脳内物質仕事術」も読んでみることにし、早速購入しました。これまであまり読書してこなかった私が読書によってどんどん知識欲が湧くという良い流れができています。

 

この本は、樺沢先生が精神科医としての豊富な知識を一般の人に役立ててもらうために書いたもので、誰にでも分かりやすい言葉で書かれたビジネス書であり、その内容もきわめて濃いので心からおすすめできます。ビジネスマンだけでなく親子や夫婦のコミュニケーションについても書かれているので、問題解決の糸口が見つかるかもしれません。樺沢先生はYou Tubeに動画を多数配信されていますので、私も最近よく見ていますが、内容の濃いものばかりでいつも勉強になります。良かったらぜひご覧になってみてください。快適に生きていくためのヒントが見つかるかもしれません。

 


学びを結果に変えるアウトプット大全 [ 樺沢 紫苑 ]