ムスリム学びブログ

インドネシア人と結婚したムスリムの日々の学びの記録

イスラムでの隣人の位置づけ

イスラムで隣人には特別な権利があり、それは預言者様(彼に平安と祝福あれ)が「隣人には相続権がある」と言われたほど大きなものです。なぜそれほど大きな権利が隣人にあるのでしょうか。それは、常に私達の身近に存在する人々であり、困っていることがあれば助け合ったりしなければならない存在だからです。

 

どんな権利かと言うと、まず私達ムスリムは隣人を傷つけるようなことをしてはいけません。預言者様(彼に平安と祝福あれ)はおっしゃいました。

 

「隣人に対して良いことを言えないならむしろ黙っていた方が良い」

 

例えば、自分が家で昼寝している時に、隣の家の人が大音量で音楽を聴いていて迷惑に感じたとしても、いきなり隣の家に怒鳴り込んでいくのは良くないです。これについては次回に書きたいと思います。

 

次に、私達ムスリムは隣人に対して思いやりをもって接する必要があります。相手がムスリムであっても、ムスリムでなくても同じように尊重しなければなりません。預言者様(彼に平安と祝福あれ)は隣人が生存中はもちろん、亡くなった後も隣人をきわめて尊重されていました。

 

ちなみに隣人の範囲はどこまでなのでしょうか。自分の家の前後左右40軒までが隣人です。これは村1つ分に相当すると言える広さです。

 

また、預言者様(彼に平安と祝福あれ)は次のようにおっしゃいました。

 

「自分自身を愛するように隣人を愛することが出来ていなければ、イマン(信仰心)が完全な状態であると言ってはいけません」

 

隣人に対して良い行いをすれば、私達の生活の質もインシャッラー良くなります。出来ることから始めていけばいいでしょう。私達が隣人に対して良い態度で接することができますように。

 

(Kompas TV、Kalam Hati、ティオ・イスカンダル先生の講話より)