ムスリム学びブログ

インドネシア人と結婚したムスリムの日々の学びの記録

未婚のまま亡くなったとしても

ここでは、インドネシアのテレビ番組、Kalam Hatiで先生がお話しされた内容を要約しています。

 

結婚がスンナ(預言者様が実行されていたことでイスラムの推奨行為)で、大きなイバーダ(崇拝行為)になるということは前にも書きました。結婚すると宗教の半分が達成出来たことになるというハディースもあります。

 

人間はこの世で、食欲と性欲というふたつの大きな欲を抑えることが出来るかをアッラーに試されています。このふたつを抑えることが出来れば宗教が完成した状態になります。反対に、抑えることが出来ないと、信仰や崇拝行為に大きな影響が及びます。ムスリムが性欲を抑えることができる唯一の場所が家庭、つまり結婚です。ですから結婚はイスラムで強くすすめられています。

 

では、未婚のまま亡くなった場合はどうなるのでしょうか。宗教の半分を達成したことになるというほど高いイバーダ(崇拝行為)である結婚をしないまま死んでしまうとどうなってしまうのかと心配される方もいるでしょう。若くして病気や事故で亡くなる場合もあります。しかし、心配しなくても大丈夫です。未婚のまま亡くなった人は、アッラー最後の審判の日に、同じように未婚のまま亡くなった異性と結婚させてくださいます。来世には年寄りはおらず、全員が若く、結婚しています。この世で老人だった人も来世では若返ります。

 

ただ、この世で結婚しなかった理由は、正当なものである必要があります。高すぎる婚資を求めたり、好きな人が忘れられなかったりした場合は、その問題を解決出来るよう努めなければなりません。

 

ここまでが先生のお話になります。来世で全員が結婚しているということは、アッラーは私達全員に結婚することを強く望まれているのだと感じました。しかし、現在の日本は晩婚化が進んで、少子高齢化、人口減少の問題が起きていたり、世界的にも、同性愛者による性交により、感染症が広がる問題が起きていたりしています。アッラーが男性と女性というふたつの異なったものをペアでお創りになったのには、それなりの理由があると思います。同性愛で良ければわざわざペアにされなかったのではないでしょうか。間違ったことを間違った方法で行うからさまざまな問題が起きてくるような気がしてなりません。アッラーよ、どうか私達を全員正しい道に導いてください。

 

(Kompas TV、Kalam Hati、ラシード先生の講話より)