ムスリム学びブログ

インドネシア人と結婚したムスリムの日々の学びの記録

親孝行は天国のドアの鍵

(ここではインドネシアのテレビ番組、Kalam Hatiで先生がお話しされた内容に基づいて書いています。)

 

番組に親孝行に関する質問が寄せられました。

 

「私は5年間スンナ(預言者様の行っていた慣行で推奨行為)の断食をしてきました。最近、新型コロナウイルスの影響で自宅勤務になり、高齢の母と過ごすようになりましたが、母は私と食事することを望んでいます。私はスンナの断食と母のどちらを優先すべきでしょうか」

 

ラシード先生は、お母さんとの食事を優先させてくださいと回答されました。その理由は、親孝行は義務であるのに対して、スンナは推奨行為であるためです。スンナを義務より優先させてはいけません。先生はクルアーンのアーヤ(節)を紹介しました。

 

「あなたの主は命じられる。かれの外何者をも崇拝してはならない。また両親に孝行しなさい。もし両親かまたそのどちらかが,あなたと一緒にいて老齢に達しても,かれらに「ちえっ」とか荒い言葉を使わず,親切な言葉で話しなさい」(夜の旅章、17:23)

 

私達はアッラーに対する崇拝行為の次に両親に尽くさなければなりません。両親に対しては丁寧な言葉で話し、決してきつい言葉を使ってはいけません。たとえ両親が自分の心を傷つけるようなことを言っても、両親の自分に対する要求が多くても、我慢して聞いてあげるよう努めます。両親への孝行は天国のドアの鍵になるからです。そして現世での成功の鍵にもなるのです。そのためにはアッラーに対する崇拝行為と親孝行の両方が揃っている必要があります。両親が自分に対して幸せを感じていれば、アッラーが私達を天国に招いてくださり、反対に、両親が自分に対して怒っていれば、アッラーの怒りを招く結果となります。

 

私は昨晩、母が消えてしまう夢を見ました。詳しいことは覚えていませんが、消えたという結果だけは印象に残っています。気になって電話をかけると、元気そうだったので安心しました。会話が終わって電話を切る時に母が「ありがとう」と一言。ただ電話をかけるということでも、やはり子供から気に掛けてもらうのは嬉しいものなのだろうなと改めて思いました。私がよく聞く先日のイスラムオンライン講座では、私達はアッラーから与えられたあらゆるものを使って親に孝行しなければならないと教えていました。アッラーよ、どうか私達を忍耐強くしてください。そして私達がアッラーから与えられたものを使って両親にたくさん孝行することができますように。

 

(Kompas TV、Kalam Hati、ラシード先生の講話より)