ムスリム学びブログ

インドネシア人と結婚したムスリムの日々の学びの記録

すべての答えはクルアーンの中に

(ここではインドネシアのテレビ番組、Kalam Hatiで先生がお話しされた内容に基づいて書いています。)

 

今日はクルアーンの意味について、ソルメド先生が話した内容をまとめていきます。クルアーンには以下のように書かれています。

 

「それこそは,疑いの余地のない啓典である。中には,主を畏れる者たちへの導きがある」(雌牛章、2:1)

 

クルアーンは私達にとっての導きです。私達というのは、ムスリムだけでなく、全世界の人間です。クルアーンにはこれまで地球上に起きた様々な出来事について書かれています。例えば、ビッグバンは科学的研究の進歩により最近になってようやくわかった出来事ですが、クルアーンにはすでにこのことについて書かれています。今から約1400年も前の預言者様(彼に平安と祝福あれ)の時代にすでに言及されているのです。これは驚くべきことです。ほかにも、クルアーンには来世の話だけでなく、現世の生活のあらゆる事柄についてくまなく言及されています。ですから、クルアーンを読めば、私達は現世でのあらゆる問題に対する答えを見つけることができます。クルアーンアッラーの声です。クルアーンの教えに従っていれば天国のドアに近づくことになります。これとは反対に、クルアーンの教えから逸脱した行為に走れば多くの間違いを犯すことになるので、地獄の炎に近づくことになります。

 

また、クルアーンには精神的な「癒しの効果」があります。クルアーンには私達への警告や忠告、導き、善行、過去の預言者達の話が書かれています。この世界のあらゆる悩みに対する答えが書かれているので、私達は必ず正しい道に導かれ、心に平安がもたらされます。

 

「われが(段階を追って)クルアーンで下したものは,信者にとっては(精神的な)(癒)しであり慈悲である。だが不義の徒にとっては只損失の種である」(夜の旅章、17:82)

 

さらに、クルアーンを読むことによって精神的な癒し効果が得られるだけでなく、身体的諸症状にも改善がみられることが最近の医学で証明されています。

 

このように、クルアーンは私達人間にとっての導きであり、心に平安をもたらし、心身の薬となるものです。イブリース(悪魔)はこのことをよく分かっており、私達を絶望させよう、信仰から遠ざけよう、地獄に引きずり落とそうとつねに待ち構えています。私達がクルアーンを毎日読もうと思っていても続かないのは、イブリースに妨害されている可能性がありますので、イブリースに負けないようにしなければなりません。イブリースに対抗するには、目標を持つことだと先生は言いました。例えば、1日1ジュズ読まなかったら千円サダカ(喜捨)したり、1万円孤児院に寄付したりして、自らに罰則を課すのです。

 

クルアーンが上手に読める人は、天使が一緒にいてすべての善行を書き留めてくれています。一方、まだ上手に読めないながらも、読めるように懸命に努力している人は、読んだことに対する報奨と学んだことに対する2つの報奨が得られます。ですからクルアーンを読むことに何の損もありません。

 

クルアーン初心者の人が1日千円はちょっと厳しいと思いますが、出来る範囲で自分に罰則を課すのはありだと思います。自分で小さな目標を決めて段階的にステップアップしていって、そのうえで自分に罰則を課せるならばやってみられるといいでしょう。私はまだまだそのレベルではないので、インシャッラー、少しずつ無理をしない程度に進めていきたいと思います。

 

(Kompas TV、Kalam Hati、ソルメド先生の講話より)