アッサラームアレイクム
早いものでラマダンも半ばまで来ました。ムスリム兄弟姉妹の方々、断食は順調に進んでいますか?
CNNインドネシアのポッドキャストで断食が免除される人について話していたので、今日はこちらの内容をご紹介しようと思います。ムスリムでない方も参考にどうぞ。
すべてのムスリムはラマダン月に断食を行うのが義務ですが、例外もあります。旅行中の人、断食することによって病気が悪化する恐れのある人、かなりの高齢者、妊娠中の女性(特に断食によって母親や胎児に悪影響を及ぼす場合)、授乳中の女性(特に断食によって赤ちゃんや授乳する女性に害がある場合)、飢えや渇きが生命の危険を及ぼす場合、生理中の女性がこれにあたります。
ポッドキャストの内容はここからになりますが、上に書いた人たちは2つの方法によって出来なかった断食の日数を補うことができます。
一つ目はカダーと言って、断食しなかった日数分の断食をラマダン月が終わった後、出来るだけ早い時期に行います。
二つ目はフィディア(フィドヤ)と言って、貧困者に喜捨を行います。インドネシアにはBadan Amil Zakat Nasional(BAZNAS)という政府関係の喜捨を扱う機関があり、ジャカルタとその周辺地域のフィディアの額を1人1日につき5万ルピアと定めています。フィディアはまず自分の近親者に支払うことが推奨されています。
このポッドキャストの中でインタビューを受けていた2人の女性はマスジド(モスク)に支払うと言っていましたが、もちろんそれでもいいです。ただ、自分の家族や親戚に喜捨することが優先されるべきということです。
フィディアについてクルアーンに以下の通り記載されています。
「(斎戒は)定められた日数である。だがあなたがたのうち病人,または旅路にある者は,後の日に(同じ)日数を(斎戒)すればよい。それに耐え難い者の償いは,貧者への給養である。すすんで善い行いをすることは,自分のために最もよく、もしあなたがたがよく(その精神を)会得したならば,斎戒は更にあなたがたのために良いであろう」(雌牛章184節)
基本的には断食できなかった日数分をラマダン後にやり直さなければなりません。それが難しい人がフィディアを支払います。かなりの高齢で断食が不可能な人、重い病気があって回復する見込みのない人や重病を長年患っている人、妊娠中の女性や授乳中の女性で自身または赤ちゃんの健康に影響が及ぶことが危惧される人がこれにあたります。
イスラム専門家らはカダーとフィディアの違いを理解するようにと呼びかけています。断食のやり直しが出来る場合はフィディアで補うことは出来ません。
いかがでしたか?
今回の話題はここまでとなります。
参照したポッドキャストのビデオはこちらです。
みなさんのご参考になれば幸いです。
お読みいただきありがとうございました。