ムスリム学びブログ

インドネシア人と結婚したムスリムの日々の学びの記録

ザカートルフィトル(義務の喜捨)の支払い方法

アッサラームアレイクム

 

みなさんお元気ですか?ラマダンもいよいよ残り10日を切りました。

あっという間ですね。ラマダンが終わればイードルフィトリです。色んな場所でお祝いがあってそれに参加したり、家族とごちそうを食べに行ったり、これもムスリムの楽しみですね。

 

ところでムスリムの義務のひとつとしてザカートルフィトル(喜捨)をイードの礼拝前までに支払わなければなりませんが、CNNインドネシアポッドキャストに具体的な方法が紹介されていたので、こちらを要約しつつ、少し補足していきたいと思います。

 

ザカートを払う目的は所有している財産を浄めるほか、愛を伝え、お互いに助け合える関係を築くためです。

 

ではどのような形で支払うのかというと、主食または米2.5キロ(3.5リットル)ですが、これに相当する額の現金(ジャカルタでは一人あたり45000ルピア)でも支払うことができます。ちなみに日本では確か一人あたり2500円だったと思います。家族の代表者がまとめて支払います。

 

支払先はインドネシアにはザカートを集めて分配する組織があるので、そちらに支払いますが、まず自分の家族や親戚、友人にザカートを受け取る権利のある人がいればそちらを優先します。日本に住むインドネシア人はインドネシアの家族に送ったりしています。

 

ザカートを受け取る権利のある人は以下のとおり。

1.財産も何も所有しておらず、身体的に就業困難で誰にも面倒をみてもらえない人

2.仕事はあるものの十分な生活費がない人

3.ザカートを集めたり、保管したり、分配したりする人

4.改宗して間もない人

5.自由を望む奴隷

6.多額の借金を負う人

7.イスラム教の道に尽力する人(戦士、伝道者など)

8.旅行中に蓄え(お金)が不足した人

 

5の「奴隷」というのは現在では考えにくいかもしれませんが、預言者様(彼に平安と祝福あれ)の時代には普通に奴隷がたくさんいました。お金で買われた奴隷が自身を買い戻すための費用として与えられたのですね。このことからも寛容な宗教であることがわかります。

 

ザカートルフィトルを支払ってラマダンは完成します。支払いはラマダンが始まってからイードの礼拝前までに行います。

 

今日参考にしたポッドキャストのビデオはこちらです。

 

www.cnnindonesia.com

 

みなさんのご参考になれば幸いです。

ムスリム兄弟姉妹の皆さん、残りのラマダンも楽しみながら過ごしましょう。

 

ここまでお読みいただきありがとうございました。