ムスリム学びブログ

インドネシア人と結婚したムスリムの日々の学びの記録

英検1級合格までの軌跡~はじめての二次試験での失敗と2回目の2次試験まで~

こんにちは。今回は英検1級の二次試験対策として私がしたことと、実際の試験の様子をできるだけ詳しくお伝えしたいと思います。

 

前回の記事に書いた通り、まさかの英検1級1次試験1発合格だったので、正直二次試験対策は合否発表の日まで何もしていませんでした。二次試験までの準備期間は約1か月ほどだったと思います。英検1級合格者のブログを読み漁ってみて、ジャパンタイムズの「英作文問題完全制覇」が評判だったので、こちらをメルカリで購入。ちなみに私が買ったのは裁断済みで本の形ではなかったので、開けるときにバラバラになりやすいので裁断済みのものはお勧めしません(笑)。肝心の中身のほうは、英作文の本ですが、二次試験対策にも十分なり得ると思います。単語や表現が参考になりました。接続詞の使い方など、英作文に慣れていない人には参考になると思います。音声も無料アプリで再生できます。私は出勤前の準備の時間に聞いてシャドーイングしていました。スピーチの練習も電車の中や通勤途中で時間を計ってやっていたと思いますが、やはり量は少なかったと思います。

 

そして迎えた二次試験当日。初めてということもあり、すごく緊張していました。

到着順に試験を受けるのですが、試験会場入りが早いほうではなかったので、結構待ちました。自分の順番が来たので、入ると年配の学者風な日本人と中年のネイティブの試験官が座っていました。ネイティブの試験官は(私はビリーと名付けたので以後ビリーと呼ぶ)試験の間、貧乏ゆすりをしていたので、「うわっ。私のスピーチが薄っぺらすぎてイライラしてるのかな」と余計に緊張してしまいました。

 

スピーチで私が選んだのは「学校で子供に政治について勉強させるべきか?」というテーマだったと思います。2分間のスピーチですが、だいぶ時間が余ったらしく、日本人の試験官から、「もう終わりですか?まだ時間があるので追加してもいいですよ」と英語で言われました。そんなこと言われてもネタないし、と思いながらも何か短めのことを話しました。それでも「もういいんですか?」といった顔をしていましたが、もう何も出てこなかったのでそれで終わりました。それに続く質疑応答では、まず日本人からの質問で、最初から聞き間違えてしまい、すぐに訂正したものの、きまり悪い感じでした。その後の質問もほぼ聞き直してしまいました。1問につき1度までなら聞き直してもいいと聞いていたので、大丈夫だったかもしれませんが、それでも聞きすぎている印象は否めないと思います。質疑応答の内容もよい具体例が出せなくて論点がぼんやりとしたものになっていたと思います。やはり準備不足でした。もう試験の最中から「ああ、これはダメだ」という気持ちでしたが、それでも必死にしゃべりました。終わって席を立ち、教室を出たときは、がっかりした気持ちでいっぱいになりました。

 

試験結果はやはり不合格。私の試験結果は、スピーチ5、インタラクション5、文法と語彙7、発音6でした。もっと最悪の結果を予想していたので、意外に点数もらえたという印象でした。スピーチとインタラクションで3をつけてくれたのはおそらく日本人の試験官だと思います。間違ってもビリーはいい点つけてくれないので!後々考えても、日本人の試験官が優しかったのかもしれません。多分私の必死で訴えかけるような顔を見て同情してくれたのかも(笑)

 

こうして一回目の二次試験に失敗してからは、まず知識をつけることと、オンライン英会話を始めて英語を話すことに慣れることに重点を置いた勉強を始めました。知識の方は、英検の問題に出てきそうなトピックを扱うYou-tube動画を観て、それを紙にまとめて書いたり、それを英訳して覚えたりしていました。スピーチは自分の主張を裏付ける理由を2つ考えなければなりませんが、その理由が全く浮かばない時などは、You-tubeでそのトピックに関連した動画を探しました。動画で探しにくい場合は、ChatGPTを使って聞いてみました。ただ、ChatGPTの情報は2022年1月が最新なので、最新の情報ではなく、一般的な情報向けだと思います。また、大まかな理由は考えられますが、具体例はまた別に探す必要がありました。でも、困ったときはかなり頼りになりました。あとはとにかく色んなところにアンテナを張り巡らせて、具体例として「使える!」と思ったときにはすぐにメモを取るようにしました。

 

次にオンライン英会話ですが、私はバリューイングリッシュを受講しました。実は1回目の二次試験の時も三回ほど受講しました。いきなり本番に挑むよりは、少しでも試験の雰囲気に慣れておきたかったからです。これは英検に特化した講座で、先生が英検の試験官と全く同じ内容でテストしてくれます。最後にフィードバックをくれるという流れで全部で25分間のコースです。1回目の試験に落ちてからは、英検コースではなく、スキルアップコースを選びました。講座では、VOAかCNNのニュース記事を事前に読んでおくように宿題が出されました。授業の冒頭でそのサマリーを話さなければなりませんでした。わからない単語や文意をつかみ、サマリーが言える準備をして講座に臨みました。その記事も知識を増やすのにある程度役立ったと思います。サマリーのあとは、先生からその記事に関する質問がたくさん来ます。これはインタラクションの練習になりました。そのあとで英検問題が1問だけ出されます。構成を1分で考えて2分でスピーチする、それに関する質問に答える、という英検の流れです。このコース英検本番の1カ月前まで週1回やり、本番前1カ月は英検講座に変えて、先生も色々変えて講座を受けました。本番はどんな人が試験官になるのかわかりません。ビリーみたいな人が来たとしても怖気づかずにできるように。そういう意味では1回目の時にビリーが試験官でよかったのかもしれません(笑)

 

長くなってきたのでこの続きは次回にします。次回は2回目の二次試験からです。

ちなみに私が二次試験対策の参考にした教材はこちら

↓ ↓