ムスリム学びブログ

インドネシア人と結婚したムスリムの日々の学びの記録

主婦も働かなければならない?

私は主婦で普段は家にいて家事をこなし、余った時間を語学の勉強に充てたり、読書したり、お仕事したりして過ごしています。そんな私をみて実家の母から「よくも働かないでいられるもんだ」と怒られることが多いです。生活に困っていなければ、無理に働かなくとも自分の好きなことに時間を費やしたいというのが私の考えです。「好きなこと」といっても一日何もしないでぼーっと過ごしている訳ではなく、語学の勉強をしたり、イスラムについて学んだり、学んだことをSNSやブログに発信したり、手作りマスクを作ってみたりと、いずれも建設的な活動をしていると思います。昨日の自分と比べて自己成長をしています。

 

一方で、ただお金を稼ぐため、貯めるためにする仕事は、自己成長がほとんどないと思います。何か新しい仕事に挑戦する場合は別として、たいていの場合、自分に無理なく出来る仕事に就くことが多いです。自分の快適領域、つまりコンフォートゾーンから出ようとしないので、自己成長することはありません。さらに、楽しみは休日に友達と食事したり、ショッピングに行ったりすること以外ほぼ何もない状態であればコンフォートゾーンから一歩も出ない状態なので、自己成長することはありません。このような人が友達と話す時の話題はたいてい、職場の人間関係や世間話、他人の悪口などになりがちです。思考はネガティブになり、人の悪い部分にフォーカスするようになります。人の悪口を言うと、ストレスホルモンのコルチゾールが分泌されます。コルチゾールの高値が長期にわたると、免疫力が低下し、うつ病やさまざまな病気の原因になります。心身ともに健康を害することになりかねません。これとは対照的に、人に親切にしたり、人の良い部分にフォーカスしたりすると、癒しホルモンのオキシトシンが分泌され、免疫力、幸福度ともにアップし、心身に良い影響をもたらします。イスラムでも人の過ちに対して70の理由を考えてあげることが推奨されています。人の悪い行為を許し、良い部分にフォーカスすることが良しとされています。ちなみにイスラムでは人の悪口を言うと罪になります。このように、脳科学的な機序とイスラムの教えは一致しています。ともかく、人の悪口は「百害あって一利なし」です。

 

最近、ベーシックインカムが話題になっていますが、日本で導入されるのはまだまだ先のことと思われます。そうであれば、自分の状態を「マイベーシックインカム」に置き換えて、自己成長のために時間を費やすことは、価値がある時間の使い方と考えています。自己成長するためにはコンフォートゾーンを一歩出る必要があります。自分にとって少しだけ負荷がかかる状態、つまり「ちょい難」の状態の時にドーパミンが出ます。ドーパミンが出ると集中力や記憶力が湧いてきます。達成出来たら「うれしい、楽しい」という幸福感に満たされ、さらにドーパミンが分泌され、もうすこし難しい課題に挑戦したくなります。こうして成長のスパイラルが生まれます。少しずつでも成長をし、それを楽しむ。振り返ってみると、「ああ、自分はここまで来ることが出来た」と感じることが出来る。そんな人生を送っていけたらと思っています。私が目指す方向はムスリムとしてアッラーの道のために役に立てる人間になることです。どうかアッラーのご同意とご援助がありますように。

 

『読んだら忘れない読書術』の感想

今日は樺沢紫苑氏著『読んだら忘れない読書術』の感想を書いてみたいと思います。私は昨年から樺沢先生の本を読み始め、今回で5冊目になります。精神科医でベストセラー作家である樺沢先生は月間30冊の本を読む読書家です。その樺沢先生が本書で読書のメリットや記憶に残る読書術、実際の読み方、本の選び方、電子書籍と紙の本のメリットとデメリットを教えており、最終章には先生が勧める珠玉の30冊が紹介されています。私がこの本を購入した目的はもちろん読書術を知ることでしたが、この最終章が楽しみということもありました。以下私がこの本で得た気付きを3項目挙げてみたいと思います。

 

まず、読書の内容を記憶に残すためには、「アウトプット前提で読む」ということ。つまり、その本の内容を人に説明したり、議論したり出来るレベルで読むということです。「本の内容を説明出来なければ本を読んでいる意味がない」というのが樺沢先生の考える「本を読んだ」の定義です。私はこれまで本を読んで内容をわかったつもりでいましたが、時が経つうちに本の内容をすっかり忘れていることが多かったと思います。樺沢先生がお勧めするアウトプットは、マーカーや書き込み、SNSへの投稿、ブログに書評を書くことなどですが、私は自分のノートに本を読んで気付いたことをとにかく書くようにしました。ノートを何度も見返すうちに覚えることが出来ます。ブログにも感想を書いていますが、記憶の強化のほかにも、言葉で人に説明する能力が鍛えられる点でお勧めです。自分が本を読んで何を感じ、何を学んだかを文章にして客観的に知ることが大事だと思います。

 

次に「パラパラ読書術」と「ワープ読書術」。「パラパラ読書術」とは、まず本をパラパラめくって全体を把握して本を読む目的を設定し、速読するか精読するかを決める方法です。樺沢先生は何日で読むかも決めて読むそうです。「ワープ読書術」とは知りたい部分を先に読んでしまう方法です。つまり「鉄は熱いうちに打て」です。ワクワクするとドーパミンが出るので記憶力アップにつながります。最初から一字一句読んでいると知りたい部分に到達するまでに時間がかかり、到達する頃には熱が冷めてしまうから先に読んでしまうということです。私もこれまで文字通り「最初から一字一句」読んでいた一人でしたので、この方法は画期的なものでした。知りたい部分を先に読むと、その本のエッセンに早く辿りつくことが出来て満足感があるうえ、「知りたい」という気持ちが高まっている時に読むので集中力が高く、記憶に残りやすいと思います。あとは落ち着いて最初に戻って読み、知識を拾い集める感じで読んでいきます。知識を肉付けしていくイメージです。この方法は効率的であるうえ、早く本を読み終えることができるので本当にお勧めです。

 

最後は「数珠つなぎ読書術」です。「数珠つなぎ読書術」とは、ある本を読んで「もっと深く知りたい」と思ったら、その本の参考文献の中から気になる本をピックアップして読む方法です。この方法を実践すればその分野の知識がさらに深まります。また、参考文献として購入した本に載っている参考文献を何冊か読むとさらに知識は深まります。これが「参考文献の数珠つなぎ」です。人間の記憶は何かと関連付けて記憶すると覚えやすいのです。私はこれまで読書が特に好きでもなく、書店で何となく気になる本を買う程度でした。最近は少し読書するようになって、樺沢先生の本を芋づる式に読んだり、参考文献にある本を読んでみたりしています。同じ著者の本の場合は、新しい気付きを得るほか、既にある知識の肉付けをしてもらうイメージで、既に知っている内容の部分は早く読むことが出来ます。参考文献の場合は、その分野の知識が深まることはもちろん、違う見解が書かれている箇所もあるので、著者による見解の違いを知ることが出来て興味深いです。いずれにしても、関連付けて読むことが出来るので、間違いなく記憶に残りやすいです。

 

以上3点私が気付いたことをまとめてみました。みなさんはビジネス書1冊1500円を高いと思いますか。本は他人が試行錯誤した経験を1冊の本にまとめてくれたものであり、私達は本を読むだけで悩みを解決出来るうえ、時間の節約にもなります。ありがたいことです。ネット時代になり、さらに文章力が求められる時代になりました。お仕事ばかりでなく家族や友人とのやりとりでもメールで済ますことが多くなっています。メルカリやヤフオクに出品する場合は、商品の説明を書く欄に、購入者が知りたい情報を出来るだけ分かりやすく書く必要があります。「作家になりたいのなら、たくさん読んでたくさん書くしかない」。これは本書の中から引用したもので、『グリーンマイル』などで知られるアメリカの小説家スティーブン・キング氏の言葉ですが、作家にならずとも、文章力を鍛えたいなら「たくさん読んでたくさん書くしかない」と言えます。また、本は自己成長のきっかけを与え、自分の行動に変化をもたらしてくれます。たった1冊の本が人生を変えることもあります。樺沢先生も本書の中でご自身が精神科医になるきっかけを与えた本を紹介しています。そして成功している人に共通しているのは読書家が多いということ。1ヵ月に何十冊も読んでいる人が多い。私はスキマ時間で読んでいるのでなかなか早くは読めませんが、少しずつマイペースに読書を続けて自己成長していけたらと思います。こんな安価で役に立つ娯楽はほかにありません。これからもっともっとたくさんの本に出会いたいというワクワク感があり、楽しみです。お読みくださりありがとうございました。


読んだら忘れない読書術 精神科医が教える [ 樺沢紫苑 ]

『スタンフォード式 最高の睡眠』の読書感想

今日は西野精治氏著『スタンフォード式 最高の睡眠』の感想を書いてみたいと思います。この本は著者の西野氏が世界一の睡眠研究機関であるスタンフォード大学睡眠研究所での最新の知見を基に、睡眠の役割と重要性、最高の睡眠を得るための方法を多数紹介しています。日ごろ睡眠不足を感じている人、日中の睡魔に悩まされている人、朝の寝覚めがすっきりしない人、大きないびきをかいていると家族に言われたことがある人は必見です。この本を読めば睡眠の大切さが良く分かります。そして積極的に良質な睡眠をとろうと思うようになるはずです。わかりやすい言葉で一般の人向けに書かれているのですらすら読めるうえに内容も充実しています。

 

この本から私が学んだことはまず、睡眠の重要性です。睡眠が不足すると、日中のパフォーマンスが悪くなるばかりでなく、病気になりやすく、認知症のリスクも高まり、太りやすくなり、寿命までも短くなることを知り、自分が睡眠をあまりにも軽くみていたと反省しました。これまでは、睡眠を6時間も取れていない日の方が多く、日中、眠気に襲われても、我慢して疲れて集中力の無い状態で作業を続けていましたので、とても効率が悪いことをしていたと思います。私は最近、生活の中に20~30分ほど昼寝を取り入れることにしました。すると、脳や身体の疲労が少し回復して午後のパフォーマンスが上がるのを感じるようになり、今では毎日出来るだけ昼寝をするようにしています。昼寝なんて時間の無駄と思っていましたが、思い切ってやってみて良かったと思います。昼寝の習慣がない人は10分でもいいので、一度騙されたと思ってやってみてください。ただし、1時間以上の昼寝は逆に認知症のリスクが高まるのでご注意を。大手企業では既に昼寝を取り入れている企業もあるそうです。10分休息するだけで社員のパフォーマンスが上がるなら推奨しない手はないですね。

 

次に、入眠後の90分の睡眠の質を確保することが最も重要であること。この時間は成長ホルモンの分泌が80%と最も多く、自律神経を整え、脳のコンディションを整え、日中の眠気も抑えられます。この時間に質の良い睡眠を確保できれば、残りの睡眠も比例して質の良い睡眠となります。心地よい入眠を妨げないようにするには、交感神経が優位の状態から、副交感神経優位の状態に変えていく必要があります。寝る前にスマホやテレビを見たり、おしゃべりをしたり、興奮系のゲームをしたり、脳をアクティブな状態にしてしまう行動はできるだけ避けた方がいいです。私もこの本を読むまではスマホを見たり、子供とおしゃべりしたりしていました。ただ、そもそも睡眠時間が足りていない状態だったので、布団に入った後、わりとすぐに寝付くことが出来ていました。最近は7時間睡眠を目指しているので、早めに寝るようにして、寝る前は脳を出来るだけ刺激しないよう心がけています。夕食後もコーヒーを飲むならカフェインレスのものを飲むようにしました。これまでのところ大きな問題もなく眠ることが出来ています。日中、眠気に襲われることも少なくなったように思います。

 

最後は、入眠のスイッチとして、体温の管理がきわめて重要ということ。深部体温は日中高く夜間低い。皮膚温度は日中低く夜間高い。深部体温と皮膚温度の差が縮まってくるほど眠気が高まります。そのためには、皮膚温度を上げ、手足から熱放散して深部体温を下げる必要があります。入浴すると深部体温が少し上がり、その分だけ大きく下がるので、寝る90分前に入浴を済ませておけば熟眠につながります。私は寝る90分前までに入浴を済ませるのが難しいので、シャワーが多いです。時間がない場合はそれでもいいそうです。シャワーよりも効果的な方法として「足湯」も紹介されていましたが、これは主に「熱放散のアプローチ」。寝る直前でもいいということなので、時間がない人にはいいですね。私も冷え性なので冬は足が冷たくて寝付きにくかったのですが、足湯をすれば温まってスムーズに寝付けそうですので、今後取り入れていきたいと思います。

 

以上が主にこの本を読んで私が気付いたことです。睡眠が私達の健康やパフォーマンスにとってきわめて大事ということがよくわかりました。これまでの自分も含めて、睡眠を軽視している人が多いように思います。これはとても残念なことです。日本人の平均睡眠時間は諸外国と比べても6.5時間と短いそうです。休息するだけで健康になれるし、日中のパフォーマンスが上がるし、寿命も延びる。こんなに美味しいことはないでしょう。一人でも多くの方に睡眠の重要性に気付いてほしいと思います。良質の睡眠を確保することによって、ひとりひとりが元気にはつらつと活動できれば、生産性も上がり、社会全体が活性化するでしょう。この本には、ほかにも質の良い睡眠を確保するためのヒントがたくさん紹介されていますので、自分に合う方法を試してみるといいと思います。ご一読されることをお勧めします。お読みくださりありがとうございました。


スタンフォード式最高の睡眠 [ 西野精治 ]

映画『天国からの奇跡』の感想

敬虔なクリスチャンの一家に突然訪れた幼い娘の難病という実話に基づいた映画で、信仰について考えさせられる久しぶりに感動した良い一本でした。今回はこの映画の感想を書いてみたいと思います。

 

まずはあらすじから。

テキサスに住むビーム一家は敬虔なクリスチャンのごく一般的な家庭。娘のアナがある日突然、原因不明の病に倒れる。母親のクリスティはアナの看病に奔走するも、治癒する見込みがなく、信仰が揺らいでいく。ボストンにその専門の権威の医師がいるものの、予約が9ヵ月先まで埋まっていて、誰かが亡くなるのを待つしかないという残酷な状況だった。クリスティはいてもたってもいられず、アナを連れてボストンの名医のいる病院に乗り込み、何とか診察をしてくれるよう受付の女性に涙ながらに訴える。空きが出たら連絡すると言われ、親子は病院を後にする。街のレストランで知り合った元気で快活な女性アンジェラと出会い、翌日親子はボストンの街を案内してもらうことに。その途中で病院から診察に空きが出たとの連絡を受け、早速医師に診てもらう。ヌルコ医師は子供の気持ちを大事にしてくれる温かさを感じさせる医師だった。広範囲に検査をするが、治療法はないとのこと。ただ、生活を今より楽にする方法はあるという。アナの父親のケビンは動物病院を開業したばかりで、多額の借金があった。そのうえボストンの病院での治療費がかさみ、クリスティは経済的にも苦しめられて信仰心が揺らぎ、教会にも行かなくなる。アナの治療が思うように進まず、アナも痛みによるストレスから母親にあたるようになり、母子ともに精神的に限界な状況に追い込まれていく。そんな折、ケビンが家族を連れてアナの病室にサプライズでなだれ込んできて一家の絆は深まる。しかし、アナの症状はひどくなるばかりだった。ヌルコ医師に、家族と過ごすのが一番の薬になると言われ、アナはテキサスに戻る。ある日、姉のアビーに誘われて木に登ったところ、アナは木の穴の中に落ち込んでしまう。絶望的になりながらも母クリスティは悔い改めて神に祈り続ける。大規模な救出劇の末、アナが助け出された時には息があった。運ばれた病院の医師は骨折もなく、軽い脳震盪だけだったと驚きながら伝える。家に戻ってからアナは日に日に元気になっていった。なんと病気が治っていたのだ。アナは木の幹の中に落ちたときに「戻ったら治るから」と神様に言われたと両親に告げる。

 

以下は感想です。

父親のケビンはどんな状況に置かれても神の存在を否定することなく、副業も考えるなど自分にできる限りのことをしていました。イスラムでもこの姿勢が望ましいので、宗教は違いますが、こうありたいと思わせてくれた人物です。ケビンの強い信仰心は一家の柱としての役割を十分に果たしていると思います。アナはそんな父親の影響を受けたからこそ、ボストンの病室で一緒だった少女に「神様が一緒にいるよ」と励まし、お守りの十字架を贈ることができたのでしょう。その行動が少女に心の平安をもたらしました。

 

母親のクリスティが不治の病に苦しむ娘を抱えて、どうにもならなくてもどかしい気持ち、私にも息子がいるのでよくわかります。アポなしでボストンまで名医を訪ねていったのは、そんなもどかしさが膨れ上がって爆発し、藁をもつかむ思いが起こした行動と思うかもしれませんが、私はクリスティも母としてできる限りのことをしたのだと思います。家でじっと待っていても予約に空きが出るのがいつになるか分からない。実際に行動に出たからこそ、母親の強い思いが病院の受付の人の心を動かし、結果的にヌルコ医師の診察を受けることができました。アンジェラという親切な女性にも出会うことができました。父ケビンが家族を連れてボストンのアナに会いに行くために、ダメ元で空港の職員に差し止めになったクレジットカードを何枚も試していました。このことも空港の職員の心を動かしました。行動してみることは本当に大切だと感じます。

 

最後の教会でのスピーチで、クリスティは「奇跡とは優しさ」と言っていましたが、私は全部アッラーがもたらしたものだと思います。もしボストンの病院の受付の人が優しい人でなかったとしたら、アンジェラがあのレストランで非番の日だったら、空港の職員がものすごく事務的な人だったら、ボストンの医師がヌルコ医師のような温かみのある人でなく、権威やお金にしか興味のない人だったらどうでしょうか。これがすべて偶然とか人の優しさによるものと言い切れるでしょうか。すべてアッラーが用意してくれたものにほかなりません。アナが木の穴に落ちた時に、クリスティは悔い改めて一心に神に祈っていました。アッラーがその懺悔を受け入れてくれたのかもしれません。この話は実話ですが、アナは木の中で自分が身体の外に出たこと、神様と話をしたことを明かしています。アナは「戻りなさい、戻ったら治るから」と言われたそうです。その後、病気は見事に治りました。これは医学でも人の優しさでも説明がつきません。人間が起こすことのできない奇跡。それはアッラーが起こしたものです。

 

信仰が揺らいでいるクリスティに対して教会の神父が「人生で最も苦しかった頃に、必死で神に縋ることと、神に背を向けることの両方を私は試した。そして私はすべて信じる方を選んだ」と話していましたが、「信じる」ことが重要であり、「信じる」からこそアッラーは応えてくれるのだと思います。ボストンの病室で一緒だった少女は残念ながら死んでしまいましたが、たとえ死んだとしてもそれがアッラーのご意思なのです。一見残酷と思われることでも、私達の小さな頭では理解できないことでも、アッラーのすることに意味のないことはひとつもありません。その少女もアナと話してから亡くなるまでの日々を心安らかに過ごしていたといいます。

 

この映画は私達が信仰心を強く持ち、自分にできる範囲のことをただ一生懸命する。そしてあとはアッラーにすべて委ねる。それを教えてくれている映画だと思います。私も何が起きても信仰心を強く持ち続けることができますように。お読みくださりありがとうございました。

『ゲド戦記』を再び観た感想

先日テレビで放送された『ゲド戦記』。前にテレビで放送された時に観たことがあり、あまり印象に残っていなかったのですが、今回久しぶりに観て過去の自分を思い出したりして、それなりに楽しむことができました。今日はその感想を書いてみたいと思います。

 

まず、物語全体の世界観は好きです。絵や音楽、テルーの歌も素晴らしい。この辺りはジブリの製作スタッフがいるから万全なのでしょう。そして、いきなりの「父親殺し」には驚かされます。この部分は原作にはなく、プロデューサーに勧められて宮崎吾朗監督が脚本に盛り込んだと言われていますが、父であり巨匠の宮崎駿監督に対するものすごいプレッシャーが反映されているようです。プロデューサーにそそのかされて話題づくりのために「父親殺し」を盛り込んだのではという評価もありましたが、本人の発案ではないにしても、越えたくても越えられない壁である巨匠、宮崎駿を断ち切るために本人としては受け入れやすい提案であったことは想像に難くなく、「父親殺し」は「壁」を超えるために必然と感じたのではないかと推察できます。

 

ただ、全体的に丁寧さが足りなかったのが残念です。アレンは父親を殺したのだから当然重罪です。ましてアレンの父親は王様なのですから、国に帰ってただで済むはずもなく、死刑か、生涯投獄されることになる可能性もあります。なのに、物語終盤でアレンはテルーに「(罪を償ったら)会いに来てもいいかな」と言っています。私には随分気楽な言葉に聞こえました。最後もハッピーな感じで旅立って行ったのも、これから父親殺しの罪を償いに行く罪人の雰囲気が微塵も感じられません。「父親殺し」を映画に盛り込んだなら、後のフォローも丁寧にした方がいいと思います。

 

また、私は原作を読んでいないのですが、「真の名前」にはこの物語独自の意味があるようです。このあたりも原作を読んでいない人にとっては意味不明です。同じ名前についても、「千と千尋の神隠し」では、映画の中にその重要性が描かれており、想像を膨らませながら知るには十分な情報量だったと思います。

 

物語の設定では、竜は人と離れて生活していたのに、最近になって人間の住む領域に姿をみせるようになって、世界の均衡が揺らぎ始めているということでしたが、テルーが実は竜であり、人の姿になって人間の世界にいることの意味もいまひとつよく分かりません。

 

原作は全6巻から成る長編なので、わずか2時間の映画にまとめるのは大変だったとは思いますが、原作を読まなくても、一通り理解できるようにはしてほしかったです。その点、「ハリーポッター」は原作を読まなくても物足りなさを感じたことはありません。映画もシリーズになっていると突っ込まれそうですが、そのうちの作品のひとつだけ観ても物足りないからと次の作品を観たくなるわけでもありません。途中から観たとしてもどの作品でも楽しむことができます。

 

これは私事ですが、アレンが精神的に不安定で暗闇の中に迷い込んでいる姿を見て、過去の自分にもそんな時があったことを不意に思い出しました。私は20代のころ、自分の中に迷い込んで、そこから一歩も踏み出せなくて苦しんでいました。普通に仕事もしていたし、友達とも遊んだり、異性とお付き合いしたりもしていましたが、何をやっても心から楽しめず、将来に不安を感じていました。今思うと、友達と遊んだりする時にそれなりに楽しんでいたはずなのに、それを楽しいことだと認識していなかったように思います。本当は目の前に幸せがあったのに、そのことに気付いていなかった。もちろん悩んでいる時期にそれに気づくのは容易ではありませんでしたが。

 

この物語の大枠のメッセージは「人はいずれ死ぬからこそ今を大事に生きる」ということ。最後にみんなで食卓を囲んで談笑するシーンがありますが、このような何気ない日常の生活にかけがえのない幸せがあるのでしょう。何もないことがどんなに幸せか。青い空を美しいと思って眺めることができるのがどんなに幸せか。アルハムドゥリッラー。このことを忘れないようにしていきたいと思います。

 

感想は以上になります。全体的な物足りなさは否めないですが、酷評されているほど悪い作品だとも思いません。宮崎吾朗監督が今後さらにいい映画をつくるために必要なステップだったと思えば納得できます。これから監督がつくる映画を楽しみにしたいと思います。

 

ブレインメンタル強化大全

今回は精神科医の樺沢紫苑氏著「ブレインメンタル強化大全」の感想を書いてみます。

樺沢先生はYou Tubeの動画でよく「睡眠」、「運動」、「朝散歩」の大切さを話していますが、この本ではこの3つの項目について、それぞれ一章分を使って、科学的データを示しながら解説し、生活改善のための方法を説明しています。

 

睡眠不足になると、心身への影響がはかり知れないほど大きいほか、寿命まで短くなることを知り、衝撃的でした。私は今まで睡眠に無頓着で、長く寝ることが「時間の無駄」のように感じ、「遅寝早起き」で日中寝不足を感じていましたが、睡眠が健康にきわめて大事なものであることがわかり、最近では早寝を心掛けるようになりました。また、睡眠時間もできるだけ7時間確保するように努めるようになりました。1日30分前後の「仮眠」は疲労回復、認知症予防、心臓病予防、糖尿病予防に効果があるほか、集中力がアップし、午後のパフォーマンスが上がるとのことなので、最近では30分前後の「仮眠」をとるようにしたところ、やはり体の疲労感が和らぎ、午後のパフォーマンスが全体的に良くなった感じがします。「仮眠」は預言者様(彼に平安と祝福あれ)のスンナ(ムスリムの推奨行為)でもあり、ここでもイスラムは最新の科学的知見にマッチしています。マーシャッラー。

 

運動は心身にとても良い効果があります。特に、「朝散歩」をするとセロトニンが活性化し、その日1日のリズムが整い、パフォーマンスが良くなるので、樺沢先生は強く勧めています。この本を読むまでは、ウォーキングマシンに乗り、夕方と夕食後、それぞれ30分ずつ歩いていましたが、最近は気候もいいので朝散歩に出るようにしたところ、朝日がきらめく中、美しい青空を見ながら歩くと気分も晴れ晴れしてきて、それだけでも元気がもらえます。1回出るとまたこのさわやかな気分を味わいたくなり、ここ1ヵ月ほどずっと朝散歩できています。これまでは3日間外に出ない日もあり、そんな時は欝々とした気分になっていたものですが、1日のスタートを朝日から始めると、日中の気分が全然違います。特に「朝散歩しよう」と意気込んで始めたわけでもなく、自然に習慣となっている「朝散歩」ですが、とりあえず暑くなるまでは続けてみようと思います。また、私は長年便秘で、薬を飲んでもなかなかお通じが来ない日もありましたが、朝散歩をするようになってからは、腸が刺激されるせいか、午前中にお通じが来るようになりました。アルハムドゥリッラー。もちろん薬は手放せませんが。

 

食事について言えば、コーヒーは老化、癌、糖尿病、心疾患などの予防効果があるほか、うつ病認知症のリスクを下げ、さらには脂肪燃焼率もアップさせると知り、コーヒー好きの私としては嬉しい限り。ただ、コーヒーは強い覚醒作用があるので、夜の睡眠に悪影響が及ばないように、門限を午後2時までにした方がいいとのことです。私は1日4杯以上飲む日も普通にあるので、これだけはなかなか実行できていません。

 

この本を読んでから、自分のちょっとした体調の変化を気にするようになりました。今までは無頓着で、知らず知らずのうちに無理をしていたようです。日ごろから自分の身体の変化を気に掛けるようになったのは大きな気付きだと思います。心身の健康にとっても、パフォーマンスを上げるためにも、睡眠、運動、食事などの生活習慣を整えることが何よりも大事ということが分かりました。インシャッラー、少しずつ出来ることから実行していこうと思います。お読みくださりありがとうございました。

 


ブレインメンタル強化大全 [ 樺沢 紫苑 ]

貧血を放置しては危険!

これまで私は健康診断の貧血検査で度々再検査を受けるように検査機関から通達されていたにもかかわらず、特に症状もないからと放置していました。ところが最近になって、貧血を放っておくと大変なことになることを知りました。今日はそのような考えに至った過程と貧血について学んだことを書いてみたいと思います。

 

私は以前からひどく肩が凝り、頻繁に頭痛が起き、疲れやすく、夕方ウォーキングマシンで歩いた後に胸の動悸がしたり、パソコンに向かって文を書いていると酸欠を感じたりすることが度々ありました。パソコンに向かって作業することが多いので、眼精疲労によるものと思っていましたし、何とか乗り切れてしまうのでずっと放置していました。

 

そんな私が貧血を意識するようになったきっかけのひとつが、前にこのブログの「富士山を訪ねて」に書いたように、昨年の11月に富士山の五合目から車で帰る途中で突然息苦しさと激しい頭痛に襲われたあの出来事でした。本当に今まで体験したことのない激しい頭痛で、嘔吐を繰り返しました。標高の高い場所で呼吸困難に陥った時は、もしかして自分はこのまま死ぬのではないかという恐怖感さえ覚えました。その時、現地の病院で様々な検査をしたものの、特に何も異常はなかったし、帰宅後、地元の脳神経外科に行ってMRI検査も受けましたが、脳に異常はありませんでした。なので、標高の高い場所だからあのような状態になったのではないかと思い、この時は特にそれ以上何もしませんでした。

 

ところが先日、その富士山の時と同じような症状が発生しました。用事があって出掛けた帰りで、主人と車で帰る時でした。私は助手席に座っていました。少し疲れを感じていましたが、普通に主人と会話をしていました。ところが、車を走らせて少し経った頃、突然胸が息苦しくなりました。そして胃に痛みを感じるようになり、激しい頭痛に襲われました。症状は一晩休んで少しずつ良くなりましたが、富士山のような標高の高い場所ではなく、普段の生活の場所でこのような症状が現れたことに私は恐怖を感じ、すぐに病院を受診することにしました。昨年受けた健康診断で要精密検査となっていた心電図と貧血が原因かもしれないと思い、循環器内科を受診しました。

 

病院で心電図、血液検査、心エコー、ホルター心電図の検査を受けた結果、心臓は動きが遅めではあるものの、特に問題ないとのこと。ただ、(日本人女性特有なのだそうですが)心臓の形が小さいので、全身に送り出される血液の量が少ないことと、ヘモグロビンや赤血球の大きさをみるMCV、貯蔵鉄量をみるフェリチンなどの値が極端に低い「鉄欠乏性貧血」であるために、全身に血液が届きにくい条件が揃っているとのことでした。なので、まず貧血を何とかした方が良いと主治医から言われました。鉄剤を飲んでそれでも改善しないなら何か他の疾患が隠れているかもしれないそうです。鉄剤はフェロミアという錠剤です。この薬剤は胃が爛れやすく、吐き気をもよおす人が20%ほどいるらしいのですが、私は問題なく服用できています。アルハムドゥリッラー。

 

鉄剤は非ヘム鉄なので、消化管からの吸収率はヘム鉄の5分の1ないし6分の1の5%に過ぎません。非ヘム鉄はヘム鉄よりも安価ですが、吸収率が悪く、胃腸障害を来しやすいという特徴があります。医療機関保険診療で処方可能な経口鉄剤は非ヘム鉄しかないようです。ムスリムの私にとっては動物性のヘム鉄でない方が良かったので、アルハムドゥリッラー、鉄剤が身体に合っているみたいで良かったです。

 

貧血とは血液中の赤血球の中にあるヘモグロビンの濃度が著しく低くなった状態なので、酸素を全身に運搬する役割を担っているヘモグロビンの濃度が低くなると、全身に酸素が行き渡らなくなり、酸欠になります。重い貧血になると、心臓はたくさんの血液を送り出そうとして活発に動くようになります。その結果、心臓にかなりの負担がかかり、心不全などの重度の疾患に至ることもあります。放置しておくと大変な事態になりかねません。私はしばらく貧血の治療に集中していくことにしました。

 

私は自分が酸欠になったり、頭痛や肩こりになったり、ウォーキング後に動悸が激しくなったりするのは、もしかしたら全部貧血によるものではないかと疑い出しました。そうであれば、貧血の治療によってこのような悩みから解放されるかもしれません。そう思うと楽しみな気がしてきます。とりあえず1ヵ月鉄剤を処方されているので様子をみてみようと思います。鉄剤の治療は半年間です。吸収率が5%なので長期にわたる投与が必要ということでしょうか。

 

ウォーキングなどの有酸素運動によってBDNF(脳由来神経栄養因子)や成長ホルモンの分泌が増えて、身体や脳に良い影響があることが科学的に分かっているので、私はウォーキングを1回30分、1日に2回ほぼ毎日行っていますが、時々胸の動悸が激しくなったりするので、貧血の人はやりすぎないように注意する必要があるみたいです。ただ運動不足も良くないので、自分の出来る範囲を見極めることが重要だと思います。また、十分な睡眠と鉄分の吸収を良くするための食事も大事です。タンパク質や鉄分はヘモグロビンの材料となり、ビタミンCは鉄の吸収を高める効果があるので、これからは積極的に摂るようにしようと思います。今後の鉄剤による治療経過を、インシャッラー、このブログでご報告できたらと思います。