ムスリム学びブログ

インドネシア人と結婚したムスリムの日々の学びの記録

子供の誠実性を育む方法

今日も前回の誠実性の続きです。子供を誠実な性質に育てるにはどのようにすればよいのでしょうか。ラシード先生は以下の2点を挙げられました。

 

1.両親が良い手本となること

2.良い例を示してあげること

 

子供はいつも自分の親を見ています。親がまず良い手本となることが重要です。次に、良い例があれば、その都度教えてあげることです。先生はここでイマム・シャフィーンのお話をされました。

 

イマム・シャフィーンがまだ小さな子供のころ、親元を離れて遠くの街の学校に通うことになりました。旅立つ際、お母さんが息子に1ディナールを手渡し、何か困ったことがあったときのためにしまっておきなさいと言いました。そして息子は旅立ちました。ところが旅の途中で強盗団に襲われました。強盗の一人がイマム・シャフィーンに鞄の中身は何か尋ねると、イマム・シャフィーンは鞄の中に母親から手渡された1ディナールが入っていると正直に話しました。強盗はこの子供の純真さに心を打たれ、強盗を中断し、強盗団は行ってしまいました。マーシャッラー、これが誠実さのもたらした力です。

 

ところで、子供の振る舞いが誠実でない場合に罰を与えるべきかどうかについてですが、まずは口頭で諭してみて、それでもまったく効果がなかったら叩いてもいいとクルアーンに書かれているそうです。躾の始まる年齢(7~8歳)から叩いてもいいですが、叩くのは足です。

 

子供の誠実性に大きな影響を与えるのは、両親、You-TubeやSNSなどのソーシャルメディア、学校生活などです。私達親は自分を振り返ってみるとともに、自分の子供の環境につねに気を配る必要があります。特に、非イスラム圏の日本で子供が学校生活を送る上でどんな影響を受けているのか、注意しておかなければなりません。ソーシャルメディアにもあまりにも多くの情報が流れていて、中には危険なものもあるのでよくよく注意する必要があります。アッラーよ、どうか私達ムスリムの子供達を正しい道に導いてください。

 

(Kompas TV、Kalam Hati、ラシード先生の講話より)