ムスリム学びブログ

インドネシア人と結婚したムスリムの日々の学びの記録

富士山を訪ねて(続編)



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散策を終えた私達は車に乗り下山していきました。途中で夫が休むと言い、車を停めて夫も息子も二人とも眠っていたその時でした。私は急に息苦しさを覚え、頭もはげしく痛み出し、身体ががたがた震え出しました。自分でも訳が分からずただ苦しくて息を「スーハー、スーハー」することを繰り返していたら、夫が起きてただ事ではないことに気付き、急いで車を走らせ近くの病院に連れて行ってくれました。病院でさまざまな検査をしましたが、特に何も異常はないと言われ、点滴と痛み止めの飲み薬だけを処方されました。病院にいる間に息苦しさは大分収まりましたが、話すこともできないぐらいはげしい頭痛で嘔吐を繰り返し、とにかく苦しくて不安で仕方がなかった。それでも翌日は夫と息子が仕事と学校なので何とか地元に戻らないといけないということでとりあえず車に乗って病院を後にしました。車に乗ってから2時間ほどで少し元気を取り戻し、それからしばらくすると食事ができるほど回復しました。アルハムドゥリッラー。深夜でしたが無事にみんなで家に到着しました。

 

 翌朝は調子がまあまあ良かったので安心していたら、また午前中に突然のはげしい頭痛に襲われました。すっかり怖くなった私は脳の専門医の先生に診てもらうため、天気が悪かったけれども、次の日が休日だったこともあり、バスに乗って出掛けました。MRI診断の結果、脳に異常はないので安心してくださいとのこと。アルハムドゥリッラー。でもこのはげしい頭痛は一体・・。おそらく標高の高い場所に行ったのが原因ということですが、とりあえず脳に障害がないことが分かってかなり安心できました。また痛み止めだけを処方されました。

 

今はまだ頭痛はありますが、今のところ突然のはげしい頭痛はないです。それにしてもあのような状態になるとやはり家族が頼りになります。もし私一人だったらどうなっていたか。本当に感謝です。アルハムドゥリッラー。みんなの旅行を台無しにしてしまった心苦しさもあって、家族に「ごめんね。せっかくの旅行を台無しにしちゃって」と言うと、夫も息子も「全然!」と言ってくれました。優しい家族を持って私は幸せです。最後にアクシデントはありましたが、忘れられない旅になりました。自分にこんな弱いところがあることが分かった訳ですし。またこの家族で色んな場所に旅行に行きたいです。インシャッラー。でも標高の高い場所だけはちょっと遠慮するかも、です。

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