ムスリム学びブログ

インドネシア人と結婚したムスリムの日々の学びの記録

親の死後にもできる親孝行

(ここではインドネシアのテレビ番組、Kalam Hatiで先生がお話しされた内容に基づいて書いています。)

 

今日は親が亡くなった後、親のためにできる善行についてラシード先生がされていたお話の要点をまとめたいと思います。

 

預言者様(彼に平安と祝福あれ)はおっしゃいました。

「死んだら善行は終わります。サダカ(喜捨)、有用な知識および敬虔な子供が両親のためにするドゥアー(祈願)以外は」(ハディースムスリム伝承)

 

人間は息を引き取った後、もはや善行をすることができなくなります。どれほど過去の悪行を悔いて善行したかったとしても、死んだらそこで善行は終わりです。ただし、例外が3つあります。

 

一つ目はサダカです。例えば、子供が親の善行としてアッラーにカウントしてもらえるよう、親のサダカとしてモスクを建てると、親が亡くなった後もそのモスクがある限り親の善行としてカウントされます。モスクほど大きな物でなくても、例えばモスク内に親のサダカとしてエアコンを設置するだけでも、親の亡き後もそのエアコンが正常に機能している限り親の善行としてカウントされ続けます。

 

二つ目は役に立つ知識です。親が子供の幼少期に立ったまま食べないことや、食べる前に「ビスミッラー(アッラーの名において)」と言うこと、食べ終わったら「アルハムドゥリッラー(アッラーに感謝します)」と言うことを教え、その子供が大人になって自分の子供や孫に自分が親から教わったように教えると、その教えが伝えられた分の善行は親の善行としてカウントされます。ただし、悪い教えも伝えられた分は死後も悪行としてカウントされ続けるので注意が必要です。

 

三つ目は親のために子供がいつもドゥアーすることです。敬虔な子供が親のためにするドゥアーはアッラーに受け入れてもらえます。子供を良いムスリムに育てると、ゆくゆくは自分への投資になるということです。

 

今回も素敵なお話でした。スブハーナッラー。自分の子供をいかにして良いムスリムに育てていくか、ムスリムの親たちは日々闘っています。時には苦しいこともあると思います。でも決して絶望することなく、アッラーにドゥアーし続けて私達の子供を見守っていきたいものです。インシャッラー。

 

(Kompas TV、Kalam Hati、ラシード先生の講話より)